セラミックの質問の解説
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セラミックの質問
セラミックについて
セラミックについてのよくある質問集です。
わからないことがあれば、ご参考になさってください。
- オールセラミックとはなんですか?
オールセラミックは、セラミックのみで作られたものです。金属のフレームを使用しないため(メタルフリー)、美しい輝きと透明感があり、ブラックマージンが出にくく審美修復にとても有効で、金属アレルギーやアトピーの方にも安心です。
オールセラミックには、フレームのないキャスタブルタイプと、金属に代わるコア材でフレーム作成するタイプがあります。強度の低いキャスタブルタイプに対し、コア材を使用することで強度が増し、臼歯部にも適応できるようになりました。
フレームの作成にはプレッサブルとミリング(CAD/CAM)があり、ミリングのコア材には主にアルミナ、スピルナ、ジルコニアがあります。
また、これらとは別にフレームを使用せずに、セラミック冠をCAD/CAMで作製する、エンジェルクラウンというものもあります。
- 差し歯の色あわせとは?
回答
歯の色を表したシェードガイドというものがあります。色がA系統(茶系)B系統(黄系)C系統(グレー系)D系統(赤味をおびたグレー系)と4つの色調系統に分類されていて、それぞれの色調の中で色の濃さによって3~5段階に、色の薄い順から数字で表記されています。例えばA系色では、「A1<A2<A3<A4」の順で茶色の濃い色の歯となります。
このシェードガイドを見本に、作製する差し歯の色を決めていきます。
日本人の歯の色はA系統色が多いといわれております。あくまで目安としての色見本で、実際の歯は、歯茎に近い部分や先端部分など歯によって微妙に色合いが違います。ホワイトニングでは、色は、明度(色の明るい、暗い)によって分類されています。
- セラミックインレーとは?
インレーとは、虫歯などで部分的に歯を削った場所に詰めるもののことを言います。
通常は、削って形を整えた歯の型をとり、模型を作製して、その模型で歯科技工士がインレーを作製します。保険のインレーは金属ですが、セラミックインレーとは材質がセラミックでできているものをいい、保険が適応できません。
保険適用外の材質には、ゴールド(金合金)、ハイブリッドセラミック(セラミックとプラスチックの混合材)、セラミックがあります。
- セラミックインレーの色あわせは難しい?
セラミックインレーの場合、歯を部分的に白く補修します。ご自身の歯の色が全体的に均一であれば色も比較的合わせやすいのですが、通常の天然歯は、歯茎の生え際から先端にかけて単色ではなく、色の差があります。また、場所によっては色の違うラインや斑点のようなものがあることがあり、その色の変化を再現することは困難です。
- キャンペーンやモニターとは?
キャンペーンは月ごとや期間限定、治療内容限定などで行うサービスで、治療費の割引や付加価値などがあります。
通常、モニターとは治療を受けるにあたり依頼を受け、内容等に感想や意見を述べることで、場合によってはその内容等を公開することもあります。
ただし、それぞれの内容や条件は医院によって異なりますので、医院へ直接お問い合わせください。
- 審美歯科と美容歯科の違い?
審美歯科と美容歯科の違いですが、美容歯科はただ美しくするだけですが、審美歯科は学術的な理論のもと、最小限の削除量で最大限の効果を発揮し、歯周組織(歯茎)との調和、咬み合わせ的にも長期に渡って機能させる事を目指します。
- 差し歯は歯を抜くのですか?
「私は、全部治療してあるので自分の歯が無い」と思われている方が居られますが、被せものをしている歯でもご自分の歯の根の部分が残っていることがほとんどです。歯根の治療などの治療途中の段階で、歯茎の上の部分が全てない状態を見て、歯が無くなったと勘違いされることがありますが、歯を根ごと抜いていなければ、ご自分の歯は残っています。
しかし、本当に歯を根ごと抜いてしまった場合は、インプラントという抜いた歯の場所の顎骨に人工歯根を埋め込み、その上に差し歯をする治療もあります。
- 差し歯にするとかむ感覚はありますか?
今まで通り歯根部分は顎骨の中にあり、噛んだときの顎の神経や歯根膜への圧力はありますので、通常の歯と同様に噛む感触はあります。
しかし、神経の治療をした歯は、冷たいものにしみるなどの神経に感じる痛みがありませんので、虫歯の発見が遅れることがありますので注意してください。
- 差し歯の土台とは何ですか?
歯の神経を治療した後、補強や被せ物の台としての土台(コア)を歯根の中に装着します。その土台の上に作成した歯を被せます。
神経のある歯などに被せる場合は、ご自身の歯を全体に削り土台にします。
- オールセラミックの土台は何がよいですか?
オールセラミックは透過性があり光を当てると土台の色が反映されます。
銀色の金属の土台を使用すると、光の当たり具合で土台の色が透過し黒ずんで見えてしまうことがあります。
グラスファイバー製の土台であるファイバーコアは、歯に近い色であり、透過性もあるため光を当てても影響はありません。さらに、金属は使用しないため金属アレルギーの心配もなく、適度なしなりがあるため、歯根への衝撃を和らげる利点もあります。しかし、ファイバーコアは、ほぼ垂直にしか建てることができません。歯並びを治すために大幅に角度を変える必要がある土台は、強度の面で金属の方が安心です。光の透過による土台の色の反映を考えると、暖色であるゴールドの土台をお勧めします。
- ラミネートベニアとはどのような方法ですか?
ご自分の歯の表面3/4を1層削り、その部分に薄いセラミック(ネイルチップのような薄い板)を接着剤で貼り付けます。ネイルチップと違い取り外しはできません。
強度があまりないため、噛み合わせや歯軋り等で破損することもあり、剥がれやすいという欠点もあります。
- メタルボンドとはなんですか?
金属にセラミックを焼き付けて作られた被せものです。金属の種類はプレシャスメタル、セミプレシャスメタル、ノンプレシャスメタルの大きく3種に分かれます。従来からのセラミックの被せもので、歯茎の縁の処理の仕方でメタルカラー、カラーレスがあります。
メリット
・前歯、奥歯にも対応
・精度が高く適合性がいい
・適度な強さと恒久的な色艶を保つ
・単独でもブリッジでも使える
・オールセラミックより丈夫
デメリット
・金属アレルギーの方には対応できない
・オールセラミックに比べ透明度が劣る
・歯と歯肉の境目にブラックラインがでることがある(ブラックラインを防ぐためにマージン部を陶材で作るカラーレスもあります)
- ハイブリットセラミックとセラミックの違いは?
セラミックは陶材で硬度はありますが曲げ強度が弱いため、セラミックにレジン(プラスチック)を混ぜて曲げ強度を強くしたものがハイブリッドセラミックです。
両方とも色調は天然歯のような自然な色ですが、セラミックは全く変色はしないのに対し、ハイブリットセラミックは若干透明度や艶感が少なく長期的な使用でやや変色していきます。硬さはハイブリットセラミックの方がセラミックと比較すると柔らかいため、歯に優しいといえます。審美性が要求される前歯は、セラミックを選択されることをおすすめします。逆に、しっかりかむ奥歯には、ハイブリットセラミックが向いているいえます。治療費はセラミックより、ハイブリットセラミックの方が安いのが一般です。
- ジルコニアとは何ですか?
二酸化ジルコニウム(化学式:ZrO2)でジルコニウムの酸化物です。
融点が2700℃と高いため、耐熱性があり、ダイヤモンドに近い高い屈折率を有することから人工ダイヤモンドとして宝飾品としても用いられています。
また、金属に近い強度と、従来の柔軟性の無いセラミックに比べ曲げ強度が優れています。
そのため、審美性と強度の両方を兼ね備えた材質です。
- ガルバノ(メタルボンド)とは何ですか?
セラミックと金を高温で結合させたクラウンで、ベースの金属がサンライズのように薄い金箔ではなく、しっかりとした厚みのある(200~300ミクロン)金にセラミックを焼付けているので審美性と金属の強度を兼ね備ています。
・99.9%の純金とセラミック以外は使用しないため、実質的にアレルギーの発生はほとんどない
・純金なので歯肉との生体親和性が非常に良好
・純金を使っているのでブラックラインの心配が少ない
・純金使用のため、陶材焼成時に酸化膜がつかずとても明るい色調が得られる
・薄くて丈夫なので歯を削る量が少なくてすむ
・模型に直接メッキするので適合が良い
・3歯ブリッジまで適応できる
・金属が柔かいため連結は3歯まで
- プロセラとは何ですか?
国内でスキャンしたデータをスウェーデンの専門工場へ送り、ミリング(CAD/CAM)により作製した、アルミナスコア材のフレームに国内にてセラミックを盛り作製します。以前のセラミックの短所である強度が増したものがプロセラでしたが、現在はジルコニアの開発により、プロセラは海外での作製でコストと日にちがかかることもあり、国内でのミリング(CAD/CAM)作製セラミックに移行しています。
ネット情報からの抜粋です。ご参考にしてください。
説明1
プロセラはCAD/CAMにより製作いたします。日本にて、支台歯をスキャンし、データをスウェーデンへ転送。スウェーデンのプロダクションセンターにて、コーピングを製作するシステムです。従来のメタルボンドポーセレンと違い、光を透過する審美性と強度に優れています。金属アレルギーの方にも安心してお使いいただけます。説明2
型どりしてできた模型をスウェーデンに空輸し、コンピューターを用いて製作される、最高級のオーダーメイドクラウンです。説明3
オールセラミッククラウン。スウェーデンのプロダクションセンターでの一貫したシステムにより、精密なコーピングが約1週間で完成。自然感のある透通性を持ち、審美的に大変優れています。説明4
プロセラはこうして作られる
1.スキャナーと専用ソフトがインストールされているコンピュータを用いてプロセラコーピングをデザインする。
2.処理されたインフォメーションをモデムによりCAMのあるセンターに送信する。(現在、世界にはスウェーデンのイエテポリとストックフォルム、そしてアメリカのニュージャージー州にプロセラセンターがある。)
3.プロセラセンターにあるCAMマシンによりコーピングを製作する。(約10日でコーピングが空輸される。)
4.歯科技工士によりコーピングに専用陶材を築盛し、オールセラミッククラウンを完成する。
- サンライズ・セラミックスとは何?
サンライズというのは、一般名ではなく商品名です。メタルボンドのフレームは、金属を一度溶かして型に流し込んで作りますが、サンライズの場合は、極薄い金属のシートを型に高圧で圧接し、その上にセラミックを焼付けたものです。そのため、セラミックの厚みをメタルボンドより多くとれるので、さらに天然歯に近い感じに仕上がります。 また、歯を削る量も少なくてすみ歯周組織にも優しい作りです。下地になるサンライズメタルが象牙質の様な明るさと立体感を与えます。変色した支台歯の色も完全に遮断し、セラミックの厚さに左右されることなく、自然感にあふれる美しい色調を得ることが出来ます。厚さが少ないところではオペークがなくても良好な色調がが得られ、薄くても強度があり、色調も良好なサンライズ・クラウンはもっとも薄い箇所で0.4mmです。
メリット
・陶材の厚みを多く確保できる為、色調が得られやすい
・金箔を使っているので明るい色が再現しやすい
・金箔を使っているのでブラックラインがでにくい
・薄いので歯を削る量が少なくてすむデメリット
・薄い場合強度が落ちる
・連結冠やブリッジには使えない
・金アレルギーの人には使えない
- プレッサブルとは何ですか?
鋳型に強化セラミックを軟化・プレス加工し、そのフレーム上にステイン法およびレアリング法で、塗布・焼成することで適合の良いものを作製することができます。
通常のフレーム材と違い、非常に透過度の高いものができますが、その分強度は劣ります。
OPC、e.max、セルゴ等があります。
- エンジェルクラウンやセレックとは何ですか?
歯科用CAD/CAMシステムで、セラミックブロックから、コンピューターを使って修復物を削りだし全て機械によって作製するため、歯科技工士によって手作りされる通常のオールセラミックよりも安価でできるといわれています。コア材(補強材)を使用しないため、使用したものに比べ強度は劣ります。
エンジェルクラウンは、元のセラミックの塊は4色しかないため、後で表面に色付けしますが、細かい色の選択はできません。また、塊自体が透明過ぎるために、土台の色や接着剤の色が反映されてしまいます。
セレック3は、口腔内をカメラで撮影した画像をコンピーターに取り込んで作成するため 型採りの必要がなく、1日で作成できます。全て機械作製のため、微妙な色加減や特殊な形などはできないため、手作りのセラミックに比べ、作りもののように感じられる場合もありますので、奥歯に低予算でセラミックを入れる場合にはよいでしょう。
- ゼノR システムとは何ですか?
CAD/CAMシステムのひとつです。さまざまな歯科用材質を製作でき、半焼結ジルコニアブロックを使用するCAD/CAMシステムの欠点である焼結時の歪みもゼノR テックシステム独自の方法により、フルブリッジであっても良好な適合を得ることに成功しています。
連結・ブリッジは6歯までは対応が可能です。
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